【リアル】企業経営者からの電話を受ける
めーめーおじさんです。
世間は新型コロナの影響で大変な状況となっています。日々報道ではコロナ関連の倒産ニュースが流れてきていますが、今後もこの流れが続くようだと、ある程度のキャッシュを持っている企業ですら厳しい状況に追い込まれる事態になってくるのではないでしょうか。
従業員全員でなんとかこの危機を乗り越えたい
私は営業職なのですが、これまで取引のない企業から悲痛とも言える電話が回ってきました。詳細は伏せますがこのような内容です。
「新型コロナの影響で会社の業績が著しく悪化している。従業員全員でこの状況を何とか乗り切りたいとみんなで意見を出し合った。そして〇〇〇にチャレンジしようとなった。それには御社の製品を使わせてもらいたい。何とか取引をしてもらえないだろうか・・・？」
というものでした。聞いたことのない企業でしたがそれもそのはず。異業種からの取引依頼であり、電話中パソコンで企業情報を検索して見ていたのですが、「あそこか！？」となるようなある程度の規模をもった会社でした。
基本的には新規の取引はお断りしているのですが、あまりに必死に従業員を何とかしたいという想いが電話越しに感じられたので、思わず・・・
「本来は新規お取引はお断りさせて頂いていますし、御社との取引規模がどの程度になるかもわかりませんので弊社もリスクをどこかまで負えるかわかりません。それでも宜しければ担当から折り返し連絡させます」
と電話を切りました。最後に「何とかお願いします…」とダメ押しをされて。
流石に鬼気迫る物を感じましたので、こういった案件は私にまわってきた時点で全てシャットダウンしてしまうのですが、話をしてみる事となりました。
担当者へ情報と伝えて丁寧に対応する事を指示し商談に行かせました。結果から言えばお取引には繋がらなかったのですが、何とかしたいという想いはヒシヒシと伝わってきたようです。
相手方にはこちらの事情も理解してもらい、丁寧にお断りをしてきたそうですが、今後もこういった話が増えてくると思うと気が重くなりますね。
こちらもなんとかしてあげたいと思う気持ちもありますが、慈善事業ではないので商売としてシビアな目で見ていかなければいけません。このご時世に勤め先の業績は堅調に推移しており、逆に取引先の与信リスク増大に備えた動きをしなければいけない状況は、中々精神的に辛い仕事も今後は増えてきそうです。
パンデミックと経済のバランスをどう保つのか？
命とお金は天秤にはかけられません。誰もが命が大事と言うでしょう。しかし、お金がなければ人は生きていけません。
このままでは経済が死んでしまいますね。大変難しい問題ではありますが、真面目な経営者にとっては従業員を守るためにも、経済活動を止めるという選択は非常に取り辛いものだと思います。
東京商工リサーチによると、4月24日までにコロナ関連破綻をした企業は全国で93件に上るそうです。報道を見ている限り、以前から経営状況が厳しい中でコロナが止めを刺したというケースが多い様に感じますが、今後は優良企業もキャッシュが尽きて厳しい状況に追い込まれるケースが出てくるのではないでしょうか。
冷たい言い方をすれば、この機会に経済の新陳代謝が進むので、長期的には新しいサービス・革新的な製品が出てくる事に繋がってくるとも考えられますが、その時を生きている人からすればそんなことはどうでも良い事です。
ましてや、私も小さい子供3人もいる父親として、こういった危機的状況の当事者であれば神経をすり減らしてしまうでしょう。
個人的には、もう少しコロナと経済が両立できる道がないか、政治家の方々には真剣に考えて欲しと思います。
それこそ、どこぞの野党議員が緊急事態宣言の中、風俗に行っていたと話題になりました。そんな時間とお金があるならば、自らの歳費削り、困っている人たちのために活用する気概を見せてほしいものです。
