【参考】GPIFに見る投資の最適解

2020年2月9日

めーめーおじさんです。

2月7日にGPIF（年金積立金管理運用独立行政法人）が公表した運用状況によると、19年10月-12月（第3四半期）は収益率4.61％、収益額7兆3613億円の巨額な運用益を出しました。

特に好調な株式市場を背景に、国内株式（+8.58％）、外国株式（+9.73％）が牽引し、2001年度からの累積収益は75兆2449億円に上ります。

GPIFの運用状況から最適解を探る

GPIFの運用状況を過去遡り見てみると、結論から言ってしまえば『株式投資』が長期投資における最適解であると読み取れます。

GPIFのホームページには４つのアセットに100万円を投資した場合のリターン推移をご丁寧に載せてくれています。それによると、上記の長期（48年間）で見ると外国株式（28倍）・国内株式（18倍）と圧倒的な数字となっています。

下の10年間のグラフでも、外国株式が外国債券と並んで高いリターンとなっています。世界の株式市場で米国が占める割合は50％を超える事から、長期で見た時には株式市場で先進国、もっと言うならば米国株への投資を実践していけば報われる可能性が高まると考えられます。

ホームページには過去からの収益率、収益額も公開されています。やはりリターンは外国株式が最も良い結果となっています。因みに2001年～2018年までの勝ち負けでは・・・、

【国内債券】15勝3敗
【国内株式】11勝7敗
【外国債券】12勝6敗
【外国株式】14勝4敗
※勝＝黒字、負け＝赤字

という結果となっています。やはりリーマンショックあたりのリターンは凄まじいマイナスとなっていますが、GPIFは究極の長期投資家であることを考えると、トータルでの収益が大事なので参考程度に数字は出しておきましたｗ

GPIFのアセットアロケーションは参考にしない

GPIFのホームページには本当に事細かに情報が載せてあります。国民の大事な年金を運用しているからだと思いますが。その中で、アセットアロケーションを公開してくれています。

私の考えでは投資初心者、特に長期投資（10年単位）で資産運用を考えている方は、安易に参考にしない方が良いと考えます。

上記で示したグラフを参考にしてもらえばわかる通り、株式は債券に比べて非常にボラタリティが高い事が分かります。しかし、長期目線でいた場合は株式への投資が最もリターンが見込める事がわかります。何もGPIFだけではなく、著名な本などでもそういった部分は明らかにされており、今後もその傾向は変わらないと言えます。

ではなぜ債券を組み込んでいるのかという部分についてもホームページに「分散投資の意義」として説明があります。
※リンクから細かい説明が見られます。

これを個人投資家に当てはめるならば、最もボラタリティが高いがリターンが得られる可能性が高い株式への投資を長期で行う事で、リスクを低減させる効果が得られるため、わざわざ低リターンである債券への投資は考えなくていいと考えます。

株式特有のリスクへの対処方法では、インデックス投資を行えば解決出来ますし、複数の個別株保有による分散でもある程度リスクを低減出来ます。

但しこのケースに当て嵌まらない投資家としては、「一定の資産を既に築いている」「50代以上の方」に関しては、BNDなどの債券ETFをポートフォリオに組み込むことは適切だと思います。

どの程度の割合で組み込むかはそれぞれのケースで違ってくるのでしょうが、ポートフォリオ全体のボラタリティを緩やかにしてくれると考えられるからです。