【最低賃金】小売り業界は冬の時代到来か~株価下落~
めーめーおじさんです。
昨年の大統領選挙から続く選挙の結果、米国は議会上下院、大統領ともに民主党が制する「ブルーウェーブ」となりました。
その時の事を思い返すと、株クラ界隈ではこんな事が話題に挙っていたなあと思い起こされます・
・増税により株式市場にはマイナスだ
・グリーンニューディールを掲げているのでクリーンエネルギー関連銘柄は買い
等々。
しかし、あまり語られていなかったことが1つありますね。それは『最低賃金アップ』です。
もともと民主党の支持層は移民・黒人・ヒスパニックなど、低所得者が多い労働者階級の人たちが多いと言われています。
そのため、サンダース氏のような民主社会主義などという意味の分からない考えが出てくるわけですが、民主党自体がこういった支持層に向けた政策を推進しているのは理解しなければいけません。
そして話が戻りますが、『最低賃金アップ』という動きに繋がるわけです。過去を振り返ると、米国下院では2019年7月に「最低賃金を2025年までに時給15ドルまで倍増させる」という法案を可決させています。
今回、米国の副大統領に就いたハリス氏は、この最低賃金引上げを主導する1人と言われていますから、こういった動きに最も敏感に反応してくるだろう業界は「小売業界」だと容易に想像出来ます。
小売り業界に実際にお勤めになっている方は容易に想像が出来ると思いますが、この業界は所謂「労働集約型産業」に分類されますので、当然固定費に占める労務費の割合は高くなりがちです。
最低賃金アップが企業に与えるインパクトは相当に大きいと想像できます。そして、最低賃金アップが実現が出来たら広くその宣伝に使える業界も小売り業界となります。
となるとどうでしょう。恐らくは民主党政権から業界上位企業は相当なプレッシャーを受けていることが想像出来ますが、2月18日には世界最大の小売り事業者であるウォルマート(WMT)が、一部従業員を対象に賃金引上げを発表しました。
2021年は小売業界にとって厳しい戦いとなりそう
WMTの賃金アップ報道を受けて、同社も含む小売り大手の株価は軟調な展開となっています。
WMTは2月18日に前日比-6.5%と株価を大きく下げました。他の大手小売りも株価が下落してきており、私が保有するGO(グロサリーアウトレット)も、200日移動平均線を突破し急落中となっています。
GOは2月12日に付けた43.28ドルから-11.9%の急落となっており、私のポートフォリオもトータルリターンが-12.91%と大きな含み損を抱える結果となっています。
更に私が危惧しているのは、昨年のコロナ特需の一巡を迎えてきますので、その恩恵をフルに受けてきた小売業界は経営面で相当厳しい状況にあるといえるのではないでしょうか。
アフターコロナが叫ばれ、リア充銘柄が物色されているのは、旅行・観光や飲食業界が中心になってくるかと思いますが、これまでとお金の流れが変わることで、対前年で見た時に小売り業界は一時的に数字が悪化するでしょう。
ただでさえ小売業界の利益率が他業界と比較すると低いため、最低賃金アップというのは相当なインパクトを与えるものと考えられます。
さて、ここまでネガティブな話に終始してきましたが、個人的には今回にニュース、株価の動きはそれほどネガティブに捉えていません。
なぜならばどれもこれも一時的なもので終わる可能性が高いからです。最低賃金に関しては経営に対するインパクトが大きいですが、別に法律で15ドルにしなければならないときめられているわけでもなく、そういった法案が出てきたとしても、すんなり通るとも思えません。
既に大手は賃金に手を出しつつ、人手のかからないオペレーションを進めるための動きを進めています。また、昨年の市場環境が異常だっただけで、今後は景気回復による消費活動の拡大が見込まれますので、これも業界にとってはポジティブに働くでしょう。
現在、WMTやCOSTなどの優良企業が株価を下げていますが、長期目線で捉えた時は押し目買いのチャンスではないかと考えています。
さて肝心の私が保有するGOですが、当然バイ&ホールドを継続です。チャートを見ていると少し下げてきそうですが、決算次第では更に買い増しをしていきたいと思わせる株価まで落ちてきました。
GOは全く今は目立たない存在ですが、10年後には間違いなく小売業界に一石を投じる存在になれると信じています。私にとってはこの株価下落局面はチャンスでしかなく、更に買い増しをしていきたいと思います。
まあ変な決算を出さない事が大前提ですが…と予防線を張っておきますwww
補足ですが・・・。
最低賃金アップについては、個人的にはあまり賛成出来るものではありません。隣国の韓国を見ていると、文政権による最低賃金アップが失敗しているように、必ずしも労働者にとって最良の政策とは言えない現実があります。
かといって引き上げたらダメだと言っているわけでもありません。難しい問題ですねw
まあ、こういった動きに対してしっかり対応してくるのが米国企業だとも思いますので、あまりジタバタせずに信じるしかないなというのが本音ですね。
GOには期待しかしていませんので、頑張って株価爆上げして欲しいところです。
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